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2025年1月18日 9:00
林明子 加藤忠史 編『「心の病」の脳科学』2023年 講談社
新年、初めての本の紹介です。さて、このコーナーで紹介しているものは私が印象に残り、皆さんにも手に取っていただく機会があればいいなと思う本で、昔に読んだ本、最近読んだ本、両方を紹介しています。最近は講談社ブルーバックスのシリーズをよく読んでいます。ブルーバックスとは1963年に「科学をあなたのポケットに」をテーマに発刊された、科学系の新書です。このシリーズの目的としては以下のように書かれています。「このシリーズは、読む人に科学的に物を考える習慣と、科学的に物を見る目を養っていただくことを最大の目標にしています」。このことは、今SNSなどでいろいろな情報が飛び交う中、大事な姿勢だと考えます。
さて今回取り上げるこの本は、多くの人々がかかる可能性のある「心の病」についてです。
12章にわたりそれぞれ違う立場の研究者が様々な観点で論を繰り広げています。今までよくわからなかった「心の病」がゲノム解析や、神経細胞の働きや仕組みの研究の進展で、昔とは病気の捉え方ががらりと変わっています。専門用語や実験結果の読み取りなども多く、私はなかなか理解が進まず、少し読んでは戻りしながら、読み進めました。十分理解できたかというと不安な点もありますが、明らかに読んだ前と今では、わからないことが多すぎると思っていた、「心の病」を解くカギがいくつも手に入った感触を持ちました。お勧めします。
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