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専門学校と大学はどちらがいい?メリットや向いている人をご紹介

公開日:2025年3月04日 更新日:2025年3月04日

専門学校と大学はどちらがいい?メリットや向いている人をご紹介


大学進学が当たり前と思われがちな今の時代ですが、実は専門学校という選択肢も魅力的な進路の一つなのです。

「大学に行かないと将来困るのでは」「専門学校で十分な教育が受けられるか心配」といった不安の声をよく耳にします。
保護者の方からも「子どもの将来のために本当にこの選択で良いのだろうか」という悩みをお聞きすることが多いです。

この記事では、専門学校のメリットとデメリット、大学との違いについて詳しく解説していきます。
また、それぞれの教育機関がどんな人に向いているのかも併せて説明していきますので、進路選択の参考にしていただければと思います。

目次

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専門学校と大学の違い

 

専門学校と大学は、学びの目的や期間、取得できる資格など多くの点で異なります。専門学校は実践的な技術や知識の習得に重点を置き、2年から4年で即戦力となる人材を育成する教育機関です。

一方、大学は幅広い教養と専門分野の学術的な知識を身につける場所で、一般的に4年間の課程となっています。

 

両者の最も大きな違いは、カリキュラムの組み立て方にあります。専門学校では目指す職業に直結した実践的な授業が中心となるのに対し、大学では一般教養科目から専門科目まで、体系的に学問を学ぶ機会が設けられています。

このような特徴を理解したうえで、自分の目標や学びたい内容に合わせて選択することが大切です。

 

専門学校とは

専門学校は将来の職業に直結した技術や知識を習得するための教育機関です。一般の大学とは異なり、即戦力となる人材の育成を主な目的としています。

 

専門学校の正式名称は「専修学校専門課程」といい、学校教育法第124条に基づいて設置された教育施設です。修業年限は主に2年制と3年制が一般的ですが、4年制のコースを設けている学校も増えてきました。

 

実践的な職業教育を行う専門学校では、次のような特徴的なカリキュラムが組まれています。

 

  • 現場で活躍する講師による実践的な授業
  • 最新の設備を使用した実習
  • 企業と連携したインターンシップ

 

また専門学校では、その分野に特化した様々な資格取得をサポートする体制が整っています。美容師、調理師、介護福祉士など、職業に直結した国家資格の取得を目指すことが可能です。

 

大学とは

 

大学は幅広い教養と専門的な学術知識を習得する高等教育機関です。4年間の学びを通じて、論理的思考力や問題解決能力を養うことができます。

 

大学の特徴は、1年次から2年次にかけて教養科目を広く学び、その後専門分野の研究に進むというカリキュラム構成にあります。教養科目では文学、歴史、哲学、自然科学など幅広い分野の知識を身につけることができます。

 

3年次以降は各学部・学科の専門分野を深く学んでいきます。自分の興味のある分野について、理論的な学習やゼミでの研究活動を通じて専門性を高めていくことが可能です。

 

また、大学では課外活動も充実しています。サークルやクラブ活動、留学、ボランティアなど、様々な課外活動を通じて人間的な成長を遂げることができます。これらの経験は、将来の進路選択の幅を広げることにもつながります。

 

専門学校のメリット

専門学校のメリットを3つご紹介します。

 

実務的なスキルが身に付く

 

専門学校の最大の特徴は、実践的なスキルを効率的に習得できる点にあります。カリキュラムの半分以上が実習や演習で構成されているため、現場で即戦力として活躍できる技術が身につきます。

 

特に、現役の業界人から直接指導を受けられる環境は、専門学校ならではのメリットといえるでしょう。最新の業界動向や実務で必要とされるスキルを、第一線で活躍する講師陣から学ぶことができます。

 

2年間で社会人になれる

 

専門学校の大きな魅力は、2年という短期間で社会人デビューができることです。4年制大学と比べて2年も早く働き始められるため、経済的な自立を早期に実現できる可能性が高まります。

 

この2年間で即戦力として必要な専門知識やスキルを集中的に学ぶことができます。カリキュラムは実践的な内容が中心となっており、現場で必要とされる技術や知識を効率よく習得することが可能です。

 

例えば、医療事務や美容、調理など、専門的な技術が求められる職業に就くための準備を2年間でしっかりと整えることができます。在学中から業界の第一線で活躍する講師陣から直接指導を受けられるため、現場感覚も自然と身についていきます。

 

専門職に就きやすい

 

専門学校で学んだ知識や技術は、そのまま職場で活かすことができるため、専門職への就職がスムーズです。多くの専門学校では、業界との太いパイプを活かした就職支援体制が整っています。

 

特に資格が必要な職種では、専門学校での学びが大きなアドバンテージとなります。たとえば保育士、調理師、介護福祉士などの国家資格は、専門学校での体系的な学習と実践的なトレーニングを通じて確実に取得することができます。

 

専門学校のデメリット

 

専門学校のデメリットを2つご紹介します。

 

途中での進路変更が難しい

 

専門学校は目指す職業に特化した学びを提供する教育機関のため、入学後に進路変更を決意した場合、対応が難しい状況に直面する可能性があります。

 

その理由として、専門学校のカリキュラムが特定の職業に向けて緻密に組まれていることが挙げられます。例えば美容師養成コースで1年間学んだ後に、保育士に進路変更したいと考えても、それまでの学習内容をほとんど活かすことができません。

新しい進路を選択する場合、一から学び直す必要が出てきます。

 

就職時に大卒と比較されることがある

 

専門学校卒業生が就職活動をする際、大卒者との比較で不利な立場に置かれるケースがあります。特に大手企業の総合職採用では、学歴による選考基準の違いが生じることがあるのが現状です。

 

その主な理由として、専門学校と大学では教育課程の違いが挙げられます。専門学校では特定の職業に特化した実践的なスキルを習得しますが、大学では幅広い教養と論理的思考力を培います。

そのため、企業によっては専門性以外の面での評価において、専門学校卒業生が不利になることもあるのです。

 

大学のメリット

大学のメリットを3つご紹介します。

 

総合的な知識が身につく

 

大学での学びの特徴として、専門分野に限らず幅広い知識を習得できることが挙げられます。これは将来のキャリア形成において、大きな強みとなることが期待できます。

 

一般教養科目では、人文科学、社会科学、自然科学など様々な分野の基礎知識を学ぶことができます。例えば文学部の学生でも、統計学や生物学といった理系の科目を履修することが可能です。

このような多角的な学びは、物事を多面的に捉える力を養うことにつながります。

 

将来的な進路の幅が広がる

 

大学での学びは、専門分野に限らず幅広い教養を身につけることができるため、卒業後のキャリアの選択肢が大きく広がります。

 

理由として、大学では教養科目と専門科目をバランスよく学ぶことで、様々な分野の知識や考え方を習得できることが挙げられます。これにより、社会で求められる柔軟な思考力や問題解決能力が培われていきます。

 

例えば、文系学部の学生でも理系の基礎知識を学ぶことができ、理系学部の学生も経済や文学について学ぶ機会があります。このような多角的な学びは、将来的に異なる業界への転職や、新しい分野へのチャレンジを考える際の大きな強みとなります。

 

4年間で様々な経験が積める

 

大学の4年間では、勉強だけでなく人間的な成長につながる様々な経験を積むことができます。この時期にしかできない貴重な体験が、将来の糧となっていきます。

 

アルバイトやサークル活動、ボランティア、留学など、多様な活動に挑戦できる機会が豊富に用意されています。これらの経験を通じて、社会性やコミュニケーション能力を自然と身につけることができます。

 

特に部活動やサークル活動では、同じ興味を持つ仲間との交流を深めながら、リーダーシップやチームワークを学ぶことができます。また、学年を超えた縦のつながりも生まれ、社会に出てからも続く人間関係を築くことができます。

 

大学のデメリット

 

大学のデメリットを2つご紹介します。

 

入学難易度が高い大学が多い

 

大学に進学を希望する場合、入学難易度の高さが大きな課題となります。偏差値の高い有名大学はもちろん、中堅大学でも入学のハードルが年々上がってきているのが現状です。

 

特に人気の高い国公立大学や都市部の有名私立大学では、合格最低ラインの偏差値が年々上昇しているケースも少なくありません。これは受験生にとって大きなプレッシャーとなり、浪人を選択せざるを得ない状況も生まれています。

 

私立大学の場合学費の負担が厳しいケースがある

 

私立大学では、授業料、入学金、施設設備費など、学費に関する支出が国公立大学と比べて大きくなる傾向にあります。4年間の総額は学部によって異なりますが、理系学部では1,000万円を超えるケースもあります。

 

特に医学部や歯学部などの医療系学部では、実習や設備費用なども加わるため、さらに高額な費用が必要となっていきます。文系学部でも4年間で700万円程度かかることがあり、多くの家庭にとって大きな経済的負担となっています。

 

専門学校が向いている人

専門学校は、明確な目標を持って即戦力となる人材を目指す方に適した進路です。特に、高校卒業後すぐに特定の職業に就きたい方や、実践的なスキルを短期間で習得したい方にぴったりの選択肢となっています。

 

いち早く社会にでたい人

 

専門学校に通う最大のメリットは、早期に社会人としてのキャリアをスタートできることです。就職して自立したい、早く収入を得たいという方にとって、専門学校は理想的な選択肢となります。

 

その理由として、専門学校では2年間という短期間で実践的なスキルを習得できる点が挙げられます。大学4年間の学びと比較すると、2年間も早く社会に出られるというのは大きなアドバンテージです。

 

将来やりたい仕事が明確になっている人

 

専門学校への進学を考えている方の中で、すでに将来の職業が明確に決まっている場合、その道を最短距離で目指せる専門学校は理想的な選択肢となります。

 

理由は、専門学校では目指す職業に直結した実践的なスキルを、無駄なく効率的に習得できるからです。一般教養科目に時間を取られることなく、1年次から専門分野の授業が始まるため、職業に必要な技術を集中的に学ぶことができます。

 

例えば、美容師を目指す人であれば、実際のサロンを想定した実習室で最新の技術を学べます。また、保育士を目指す人は、子どもとの関わり方や保育の実践力を現場実習を通じて身につけることができます。現役の業界人から直接指導を受けられる環境は、専門学校ならではの強みです。

 

大学が向いている人

 

大学は幅広い教養と多様な経験を通じて、自分の可能性を探求できる場所です。将来の夢がまだ明確になっていない方や、様々な選択肢の中から自分の進路を見つけていきたい方に適した進学先といえます。

 

やりたいことが明確に決まっていない人

 

大学進学は、将来の方向性がまだ定まっていない方にとって理想的な選択肢となります。幅広い教養科目と専門科目を通じて、自分の適性や興味を見つけ出すことができるためです。

 

大学では1年次から2年次にかけて、人文科学、社会科学、自然科学などの多様な分野の授業を受講することができます。この過程で、それまで知らなかった学問との出会いが新たな可能性を開くきっかけとなるのです。

 

勉強以外の活動も楽しみたい人

 

大学では、勉強だけでなく課外活動を通じて多様な経験を積むことができます。サークルやボランティア、留学など、様々な活動に参加することで人間的な成長が期待できるでしょう。

 

学生生活の中で特に充実しているのが、サークル活動です。体育会系の部活動や文化系のサークル、ボランティアグループなど、自分の興味に合わせて活動を選択できるのが特徴です。これらの活動を通じて、同じ趣味を持つ仲間との交流や、世代を超えた人間関係を築くことができます。

 

保育士や幼稚園の専門学校なら日本児童教育専門学校

 

保育士や幼稚園教諭を目指すなら、日本児童教育専門学校がおすすめです。創立以来40年以上の歴史を持ち、多くの保育者を輩出してきた実績がある専門学校となっています。

 

特に充実しているのが実践的な学びの環境です。座学だけでなく、子どもたちと実際に関わる経験を重ねることで、即戦力として活躍できる保育者を育成しています。

 

資格取得のサポート体制も万全です。保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方を取得可能なカリキュラムを用意しています。

 

保育士や幼稚園教諭を目指している方はぜひ日本児童教育専門学校へお越しください。

 

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